親知らずを抜いたほうがいい場合と、抜かなくても良い場合、どのように見極めたら良いのでしょうか。
〈抜歯したほうが良い親知らず〉
1 虫歯になっている
親知らずは一番奥に生えてくるため、歯磨きが難しいです。虫歯になってしまうと、治療に使用される器具も入らないことがあるため、多くの場合は抜歯を勧められます。むし歯を放置すると、手前にはも虫歯になりやすくなるため、放置することは危険です。
2 歯周病になっている
磨きづらいと親知らずの周りに汚れがたまり、歯ぐきに炎症が起きます。炎症が強くなると、痛みを感じたり、歯ぐきが腫れて膿が出てきます。徐々に周りの骨も溶されていきますが、親知らずの1本手前の歯にまで悪影響を与えるため、抜歯を勧められます。
3 歯並びに影響を与えている
親知らずが斜め、または真横に生えていると手前の歯を押すため、歯並びに影響を与えます。
4 斜めに生えていて噛み合う歯にあたっていない
親知らずが斜めに生えていたり、歯ぐきから少ししか顔を出していないと、どうしても汚れがたまります。噛み合うことがないと、汚れは溜まりやすいのです。このような歯がトラブルを抱えやすいため、抜歯を勧められることがあります。
〈抜歯しなくても良い親知らず〉
親知らずがまっすぐきれいに生えていて、対合するはと噛み合っている場合は、無理に抜く必要はないでしょう。また親知らずが完全に埋まっていている場合も、経過を見ることが多いです。
親知らずの状況や、患者さん自身の歯磨き状態はひとりひとり異なります。どのような治療がふさわしいか、よく歯科医師と相談しましょう。
2020-03-21 16:03:40
医院ブログ
| コメント(0)