冷たいものを飲んだときに、歯がしみた経験はありませんか?虫歯でもないのにしみた場合は、「知覚過敏」が考えられます。
〈知覚過敏とは?〉
知覚過敏とは、虫歯などがないにもかかわらず歯がしみたり、痛みを感じることです。歯の表面はエナメル質という組織で覆われていますが、その下に象牙質という組織があります。象牙質は象牙細管という管がいくつも束になって構成されています。歯ぐきが下がると象牙質が露出しますが、そこに冷たいものが当たると象牙細管を通じて刺激が神経に到達します。そのためしみたり痛みを感じます。これが知覚過敏症です。冷たいもの以外にも、歯磨きをしているときの刺激が知覚過敏を起こすこともあります。
〈知覚過敏への対処法〉
1 知覚過敏用の歯磨き粉を使用する
知覚過敏用の歯磨き粉を使用すると症状をいくらか和らげることができます。自宅でできる一番簡単な方法です。
2 歯科医院で知覚過敏の薬を塗布してもらう
象牙質表面の象牙細管の入り口を薬で封鎖することによって、しみる症状を抑えることができます。
3 歯の表面をプラスチックで埋める
歯の根元部分が欠けると知覚過敏が起きやすいです。欠けた部分にコンポジットレジンと呼ばれるプラスチックを埋めることで、刺激が神経に伝わりにくくすることができます。
4 神経の治療をする
いろいろな方法を試してもしみる症状が強い場合、神経を取る治療をします。神経がなくなればしみることはなくなります。しかし歯の寿命が短くなるなどのデメリットも多くありますので、よく歯科医師と相談したほうが良いでしょう。
2020-03-23 22:52:55
医院ブログ
| コメント(0)